2011年 04月 09日
Vol.008 THE WILD, WILD WORLD of JAYNE MANSFIELD |
1962年にヤコペッティの「世界残酷物語」(原題:MONDO CANE=犬の世界)が公開されたのを期に、一種のドキュメンタリー的な映画がブームとなった60年代初頭、海外旅行もままならない当時にいかにも白人主導の道徳的な観点で捉えられた、世界の奇習や性風俗文化などをこれみよがしに列挙し、まるで見世物小屋的なニュアンスで観客を集めた映画をモンド・フィルムと呼称します。
多くのモンド映画は60年代を中心に製作されていますが、アメリカにおける当時の映画規制は今よりも厳しく、一般劇場での女性の裸体は御法度といった時代に、白人女性以外の裸なら問題ないだろうと一般公開されましたが、もちろんヤラセありの人権無視は当たり前で、それなくしては成り立たないというのがこのジャンルの掟でしょうかと、かくいう日本では10数年後のテレビ放映を経て人気を得ましたが、その継承が水曜スペシャルのドル箱「川口浩探検隊」に受け継がれ、日本製作で「アメリカン・ヴァイオレンス」なる、本当に起こった事件の衝撃映像を集めた映画(※一部ヤラセあり)を海外映画っぽく公開したりという、人の死をもネタにするというアコギな駄名作映画をお送りする『モンド・ビデオ』です。
原題:THE WILD, WILD WORLD of JAYNE MANSFIELD ・1968-US
邦題:ワイルド、ワイルド・ワールド・オブ・ジェーン・マンスフィールド
日本未公開/VHS・DVD国内未発売 海外DVD有
製作:ディック・ランドール 脚本:チャールズ・ロス
監督:チャールズ・ブロウン・ジュニア、ジョエル・ホルト、アーサー・ナイト
キャスト:ジェーン・マンスフィールド、ロバート・ジェイソン(ナレーター)他
1990 Goodtimes Home Video US-VHS ¥2,000〜 YAHOO AUCTION
黄金時代でもある50年代のアメリカを象徴する物のひとつに、プラチナ・ブロンドのセックス・シンボルという名誉を受けた女優が居てますが、まず思い浮かべるのはマリリン・モンローでしょうかと、平成生まれの若者ですらその名は聞き覚えがありますが、実はもうひとり人気を2分した女優がこちらのジェーン・マンスフィールドであることは知る由もありません。
モンローとは違ってプレイメイツ出身の彼女は、さらに大胆なセックス・シンボルとして50年代後半を謳歌しますが、60年代に入るとその影もひっそりと、そんな時期に撮り溜められたこちらの映像は、彼女がヨーロッパ諸国の夜の性風俗を覗き見るというストーリーのモンド映画として64年に撮影されましたが、あえなくオクラ入りという末路の数年後に起きた彼女の事故死によって再編集され主にヨーロッパなどで公開と、無駄なフィルムを価値ある物に変えた実にアコギな映画です。
そんな感じで個人的にも好きで(何が好きなのかよく分かりませんが・・・・)たまに見返しますが、自動車事故で死んだジェーンは頭部が切断されボンネットの上に転がっていたという、当時の事故写真の判断からそういった噂が広まっていましたが、実は常にウィッグを付けていた彼女のカツラが、たまたまボンネットの上に転がっていたという事実は、興味のない方にはどうでもいい話ですかね。
★ブログ掲載の商品に関するお問い合わせはこちらまで☞☞☞kyzmond@aol.com
多くのモンド映画は60年代を中心に製作されていますが、アメリカにおける当時の映画規制は今よりも厳しく、一般劇場での女性の裸体は御法度といった時代に、白人女性以外の裸なら問題ないだろうと一般公開されましたが、もちろんヤラセありの人権無視は当たり前で、それなくしては成り立たないというのがこのジャンルの掟でしょうかと、かくいう日本では10数年後のテレビ放映を経て人気を得ましたが、その継承が水曜スペシャルのドル箱「川口浩探検隊」に受け継がれ、日本製作で「アメリカン・ヴァイオレンス」なる、本当に起こった事件の衝撃映像を集めた映画(※一部ヤラセあり)を海外映画っぽく公開したりという、人の死をもネタにするというアコギな駄名作映画をお送りする『モンド・ビデオ』です。
邦題:ワイルド、ワイルド・ワールド・オブ・ジェーン・マンスフィールド
日本未公開/VHS・DVD国内未発売 海外DVD有
製作:ディック・ランドール 脚本:チャールズ・ロス
監督:チャールズ・ブロウン・ジュニア、ジョエル・ホルト、アーサー・ナイト
キャスト:ジェーン・マンスフィールド、ロバート・ジェイソン(ナレーター)他
黄金時代でもある50年代のアメリカを象徴する物のひとつに、プラチナ・ブロンドのセックス・シンボルという名誉を受けた女優が居てますが、まず思い浮かべるのはマリリン・モンローでしょうかと、平成生まれの若者ですらその名は聞き覚えがありますが、実はもうひとり人気を2分した女優がこちらのジェーン・マンスフィールドであることは知る由もありません。
モンローとは違ってプレイメイツ出身の彼女は、さらに大胆なセックス・シンボルとして50年代後半を謳歌しますが、60年代に入るとその影もひっそりと、そんな時期に撮り溜められたこちらの映像は、彼女がヨーロッパ諸国の夜の性風俗を覗き見るというストーリーのモンド映画として64年に撮影されましたが、あえなくオクラ入りという末路の数年後に起きた彼女の事故死によって再編集され主にヨーロッパなどで公開と、無駄なフィルムを価値ある物に変えた実にアコギな映画です。
そんな感じで個人的にも好きで(何が好きなのかよく分かりませんが・・・・)たまに見返しますが、自動車事故で死んだジェーンは頭部が切断されボンネットの上に転がっていたという、当時の事故写真の判断からそういった噂が広まっていましたが、実は常にウィッグを付けていた彼女のカツラが、たまたまボンネットの上に転がっていたという事実は、興味のない方にはどうでもいい話ですかね。
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by mondvideo
| 2011-04-09 21:47
| モンド映画