2011年 05月 21日
Vol.042 MOTHER'S DAY |
アメリカの名門校であるイェール大学を卒業したロイド・カウフマンは、71年より映画制作に携わり、74年にマイケル・ハーツと共に”トロマ社”を設立と、主に低予算のインディペンデント映画に特化したB級路線を専門に製作しますが、奇しくも在学中のクラスメートには名監督のオリバー・スートンに、アメリカ前大統領であるジョージ・W・ブッシュという大物揃いの中、そんな彼らを押しのけていち早く名声を手にしたカウフマンといえば、彼の代表作にしてトロマ社の存在を世間に知らしめた84年の「悪魔の毒々モンスター」ですが、当時の真面目過ぎるホラー映画全盛の中、スプラッターならではのグロテスクな描写に、アメリカ的なブラック・ユーモアを織り交ぜた内容が、日本のファンには新鮮に感じたのは言うまでもなく、以後トロマ映画のおバカ加減にゾッコンするという信者が急増と、今宵もそんなユーモア溢れる駄名作映画をお届けする『モンド・ビデオ』です。
原題:MOTHER'S DAY ・1977-US Duty Productions,Troma Inc.
邦題:マザーズデー 日本劇場未公開 VHS廃盤 DVD国内発売
製作:チャールズ・カウフマン、マイケル・クラヴィッツ
監督:チャールズ・カウフマン 脚本:C・カウフマン、ウォーレン・レート
音楽:フィル・ギャロ、クレム・ヴィカリ・ジュニア
出演:ケヴィン・ロウ、カール・サンディス、エド・バトル、デボラ・ルース
ナンシー・ヘンドリクソン、ティアナ・ピアース、フレデリック・コフィン他
1980's Pony Canyon-JPN ¥2,000〜 AUCTION END
70年代初頭のホラー映画によく見られたユーモア感覚は、スプラッター映画に取って代わった時期より、より怖いものという描写を前面に打ち出して、観る者をおっかなビックリさせることに躍起になりますが、そもそも驚愕させられることをそれほど望んでいない駄作映画ファンとしては、惨劇の裏に隠された笑いのセンスに魅力を感じる訳で、トロマ映画然りのブラック・ユーモアを含んだこちら『マザーズデー』はロイド・カウフマンの弟でもあるチャールズ・カウフマンが監督したパンキッシュ・ホラー・コメディになります。
物語は「悪魔のいけにえ」のような禁欲的な母子家庭を描いた作品で、オツムの足りないマザコンのバカ息子2人が、人殺しが趣味という母の為に家の近場の森にキャンプに来ていた大学時代の仲良し3人娘を誘拐するという親孝行な話と、おバカな息子たちのハチャメチャ振りが憎めなく、今観てもそのバカさ加減に抱腹絶倒すること請け合いで、81年のパリ国際ファンタスティック映画祭でブラック・ユーモア賞にも輝いた作品でもあります。
そんな感じでなんとか脱出に成功した2人が、友人の仇とばかりに復讐に転じて一家をブチ殺すのも観ていて気持ちいいのもですが、どうにか生き延びた彼女たちに迫る予想もしないラストにエンド・ロールと、2010年にはあの人気シリーズ「ソウ」のダーレン・リン・バウズマン監督のもとリメイクされ、そのカルト的人気の高さが窺われるトロマ映画ならではの1本です。
★ブログ掲載の商品に関するお問い合わせはこちらまで☞☞☞kyzmond@aol.com
邦題:マザーズデー 日本劇場未公開 VHS廃盤 DVD国内発売
製作:チャールズ・カウフマン、マイケル・クラヴィッツ
監督:チャールズ・カウフマン 脚本:C・カウフマン、ウォーレン・レート
音楽:フィル・ギャロ、クレム・ヴィカリ・ジュニア
出演:ケヴィン・ロウ、カール・サンディス、エド・バトル、デボラ・ルース
ナンシー・ヘンドリクソン、ティアナ・ピアース、フレデリック・コフィン他
70年代初頭のホラー映画によく見られたユーモア感覚は、スプラッター映画に取って代わった時期より、より怖いものという描写を前面に打ち出して、観る者をおっかなビックリさせることに躍起になりますが、そもそも驚愕させられることをそれほど望んでいない駄作映画ファンとしては、惨劇の裏に隠された笑いのセンスに魅力を感じる訳で、トロマ映画然りのブラック・ユーモアを含んだこちら『マザーズデー』はロイド・カウフマンの弟でもあるチャールズ・カウフマンが監督したパンキッシュ・ホラー・コメディになります。
物語は「悪魔のいけにえ」のような禁欲的な母子家庭を描いた作品で、オツムの足りないマザコンのバカ息子2人が、人殺しが趣味という母の為に家の近場の森にキャンプに来ていた大学時代の仲良し3人娘を誘拐するという親孝行な話と、おバカな息子たちのハチャメチャ振りが憎めなく、今観てもそのバカさ加減に抱腹絶倒すること請け合いで、81年のパリ国際ファンタスティック映画祭でブラック・ユーモア賞にも輝いた作品でもあります。
そんな感じでなんとか脱出に成功した2人が、友人の仇とばかりに復讐に転じて一家をブチ殺すのも観ていて気持ちいいのもですが、どうにか生き延びた彼女たちに迫る予想もしないラストにエンド・ロールと、2010年にはあの人気シリーズ「ソウ」のダーレン・リン・バウズマン監督のもとリメイクされ、そのカルト的人気の高さが窺われるトロマ映画ならではの1本です。
★ブログ掲載の商品に関するお問い合わせはこちらまで☞☞☞kyzmond@aol.com
by mondvideo
| 2011-05-21 17:02
| ホラー映画